北朝鮮「米の挑発に圧倒的対応」 大量破壊兵器への戦略に反発

8月、朝鮮人民軍総参謀部の訓練指揮所を訪れ「全軍指揮訓練」を視察する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記（手前左）（配信元が画像の一部を加工しています、朝鮮中央通信＝共同）

　【北京共同】北朝鮮国防省は4日、米国防総省が先月発表した大量破壊兵器に対する戦略で北朝鮮を「持続的な脅威」と指摘したとして、反発する報道官談話を出した。「米帝国主義侵略者の軍事戦略と挑発行為に、最も圧倒的で持続的な対応戦略で対処していく」と表明した。朝鮮中央通信が伝えた。

　北朝鮮は9月、核戦力を高度化するとの活動原則を憲法に盛り込んだ。これに基づき朝鮮人民軍は使命を果たすと談話は指摘し、核戦力による抑止力強化を図ると強調した。

　談話では、米国防総省の戦略を「主権国家に対する重大な挑発」と非難。こうした状況が「人民軍に徹底的な抑止力で強力に対応することを求めている」とした。