介護離職防止、法改正へ 認知症会議、首相指示

「認知症と向き合う『幸齢社会』実現会議」であいさつする岸田首相（左から2人目）＝13日午前、首相官邸

　岸田文雄首相は13日、働く人の介護離職を防ぐため、来年の通常国会での関連法改正案の提出に向け、関係審議会で早急に支援策の結論をまとめるよう指示した。認知症に関する政府の有識者会議に出席して述べた。認知症の人やその家族が安心して暮らせる共生社会の実現に向け、年内に有識者の意見を取りまとめる方針だ。

　有識者会議は「認知症と向き合う『幸齢社会』実現会議」。この日の会合では、介護事業所や企業から取り組み内容を聞き、介護離職を防止する政策や地域ぐるみの活動に弾みをつける方策に関し意見交換した。