円楽さん眠る寺で本堂全焼 前橋

火災で全焼した釈迦尊寺の本堂＝12日午後6時42分、前橋市

　12日午後4時半ごろ、前橋市元総社町の釈迦尊寺で火災があり、木造瓦ぶき平屋建ての本堂約400平方メートルが全焼した。けが人はいなかった。敷地内には、昨年9月に死去した落語家の六代目三遊亭円楽さんの墓がある。前橋署は出火原因を調べる。

　本堂は約90年前に建立。円楽さんと親交があった山崎奎一住職（80）は13日、取材に「生涯をかけて整備してきただけに断腸の思いだ。再建に向け努力する」と語った。

　署によると、寺の敷地内にある保育施設の屋根が一部溶けるなどした。