国連安保理、ガザ情勢で初決議 戦闘休止を要請、米国は棄権
共同通信 / 2023年11月16日 9時26分
【ニューヨーク、エルサレム共同】国連安全保障理事会は15日、イスラエル軍が地上侵攻するパレスチナ自治区ガザで子どもを保護する重要性を強調し「長期間の人道的な戦闘休止と回廊の設置」を求める決議案を賛成多数で採択した。今回のガザ情勢で初の安保理決議。一方、イスラエル軍は15日、突入したガザ最大の医療機関シファ病院の内部とする映像を公開、イスラム組織ハマスの武器や作戦指令センターを発見したと主張した。
軍は病院の地下にハマス司令部があるとみて、捜索を続ける方針。安保理では、イスラエルを擁護してきた米国は拒否権を行使せず棄権、採択を事実上認めた。イスラエルのエルダン国連大使は欠席し、決議は「無意味だ」と反発する声明を発表、「ハマスを壊滅させる」と軍事作戦の継続を表明した。決議の実効性は不透明だ。
安保理を構成する15カ国のうち、日本など12カ国が決議に賛成した。犠牲者が1万人を超え、多くの子どもが巻き込まれる事態を重く見てイスラエルに自制を呼びかける必要があるとの認識で一致した。
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