クマ捕獲1頭、猟師に7千円支給 出動大幅増で秋田県が緊急対策

秋田県職員が業務中に北秋田市で遭遇したクマ＝2016年8月（同県提供）

　クマによる人身被害が相次ぐ秋田県は21日、緊急対策として猟師に対し、クマの捕獲1頭につき7千円の支援金を支給すると発表した。捕獲数とは別に県猟友会員約1500人に1人2千円を支給する。出動が大幅に増えた猟師の負担軽減を図る狙い。

　同日公表した補正予算案に計約2300万円を計上した。県によると、2023年度に県内で捕獲したクマは1800頭を超え、昨年度の4倍。支援金額は、銃弾や運搬などの費用負担増を考慮して決めたという。

　このほか、建物内などにとどまったクマに対応するため、追加の麻酔銃2丁の購入費用として約200万円も盛り込んだ。