東京都、高校授業料を実質無償化 24年度から、所得制限を撤廃

東京都庁舎＝東京都新宿区

　東京都が2024年度から、私立を含む全ての高校の授業料を実質無償化する方針を固めたことが5日、都関係者への取材で分かった。子育て支援の一環で、現在設けている所得制限を撤廃する方向で検討している。24年度予算案の編成に向け、今後具体的な制度を詰める。

　都は現在、都内の高校の授業料について、年収910万円未満の世帯を対象に、国と共に都立高は約12万円、私立高は約47万円を上限に助成している。物価高騰などによる経済的負担を踏まえ、所得制限を撤廃するとみられる。

　高校授業料を巡っては、大阪府も24年度からの完全無償化を目指している。