被災地は白一色、住民ため息 にじむ疲労、阻む救助
共同通信 / 2024年1月8日 19時12分
被災地は本格的な降雪に見舞われ、白く染まった。救助隊は雪に隠れたがれきやぬかるんだ足場と格闘しながら活動を続けた。雪に慣れているはずの住民らも「普段なら問題ないのに」とため息を漏らす。疲労をにじませ、黙々と自宅の応急手当てに追われた。
ほぼ全域が焼失した輪島市の「輪島朝市」では、黒く焼け焦げたがれきの上に白い雪が積もった。多くの消防隊員が連絡の取れない安否不明者を捜索した。
土砂崩れでつぶれた住宅に取り残された人がいるとみられる穴水町の現場は、くるぶし付近の高さまで積もり、全容が見えない救助活動となった。
地震後初の積雪となった志賀町では、堀岡実さん(58)が「雪だけなら問題ないのに、こんな状況で片付けとは」とやるせない表情で雪かきをしていた。傷んだ自宅は雪の重みで時折きしみ、「揺れが落ち着いても、崩れないだろうか」と不安げだった。
雪がちらつく中、外壁をシートで覆う作業を家族と進めていた同町の道筋巳代治さん(83)は「風が入らないようできる限りのことをする。耐えていくしかない」と歯を食いしばった。
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