トンガ被災者の移住進む 大規模噴火から2年、通信復旧

トンガ・ノムカ島の損壊した建物＝2022年1月17日（Malau　Media提供、ロイター＝共同）

　【シドニー共同】南太平洋の島国トンガが大規模な噴火と津波に見舞われてから15日で丸2年。政府によると、家屋を失った465世帯2390人の大半が別の島などに集団移住し、新しい住宅で生活を始めた。北部の島で寸断されたままだった海底ケーブルの修理も昨年7月に完了し、全土で通信が復旧した。

　「津波を昨日の出来事のように思い出す。初めての経験でとても怖かった」。被害が大きかったトンガタプ島西部で暮らす男性シオネ・シラトヌさん（77）はこう振り返り「生きるチャンスを与えられたことを神に感謝したい」と話した。

　大規模噴火の津波では警報サイレンが正常に作動しなかった。これを教訓にした備えも進む。