命の大切さ訴える犯罪被害者の母、鹿児島 中高生に20回以上、遺族の思い伝え続け
共同通信 / 2024年1月16日 7時1分
「娘は生きたくても生きられなかった。安易に『死ね』や『死にたい』という言葉を使わないで」。鹿児島県東串良町に住む新原(にいはら)さとみさん(62)は12年前、北九州市で次女の清加(さやか)さん=当時(24)=を見ず知らずの男に殺害された。悲しみは癒えないが、遺族の思いを講演で広く訴え続けている。
2023年10月中旬、鹿児島県日置市の中学校で全校生徒約460人の前で事件やその後の悲しみについて語った。県警とかごしま犯罪被害者支援センターによる「命の大切さを学ぶ教室」と題した講演の一環で、2012年冬から参加。県内の中高に、これまで20回以上出向いた。
清加さんは2011年2月、同じマンションの住人に殺害された。この住人は精神障害があり、心神喪失で刑事責任を問えないとして、不起訴となった。
犯人を罪に問えないことが確定し、「恨んでも仕方ない」と考えるようになった。それよりも、「人は笑顔が一番。私は清加の分まで笑顔で」と、命の大切さを訴えることが家族や社会のためになると考えた。
講演の最後には、生徒に対し「私で良ければ話を聞きますよ」という思いに駆られる。いじめや自殺の問題は生徒の身近にあることから「加害者を作らない社会づくりは日々の学校生活から始まることを知ってほしい」と話した。
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