愛子さま、4月から日赤嘱託職員 学習院大卒業後、本社に出勤

天皇、皇后両陛下の長女愛子さま＝2023年11月、皇居・書陵部庁舎（宮内庁提供）

　宮内庁は22日、天皇、皇后両陛下の長女愛子さま（22）が学習院大を卒業後、4月1日から日本赤十字社で嘱託職員として勤務されることが内定したと発表した。日赤の名誉総裁は皇后さまが務めている。

　愛子さまは宮内庁を通じ「日頃から関心を寄せている日赤の仕事に携われることをうれしく思うと同時に、身の引き締まる思いがします」と感想を公表した。「一社会人としての自覚を持って仕事に励むことで、少しでも人々や社会のお役に立つことができればと考えています」とした。

　両陛下は「努力を続け社会人の一人として成長してくれることを願う」との気持ちを明かした。

　宮内庁によると、就職は愛子さまの希望で、東京都港区の日赤本社に出勤する。具体的な業務内容は未定としている。今後も公務との両立を図る考えという。

　愛子さまは現在、学習院大4年で文学部日本語日本文学科に在籍している。昨年12月、中世の和歌をテーマにした卒業論文を提出した。同10月は、両陛下と日赤本社を訪れ、関東大震災当時の救護活動を伝える企画展を見学した。