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イスラエル、ハマス枠組み案拒絶 ガザ休戦、先行き見えず

共同通信 / 2024年2月8日 9時57分

ブリンケン米国務長官(左)と会談するイスラエルのネタニヤフ首相=7日、エルサレム(GPO提供、ゲッティ=共同)

 【エルサレム共同】イスラエルのネタニヤフ首相は7日に記者会見し、同国や米国など4カ国が提案したパレスチナ自治区ガザでの休戦案に対するハマスの返答について「妄想じみた要求に屈しても人質の解放には至らない」と述べ、拒絶する考えを示した。ハマスは拘束する人質の解放とイスラエル軍のガザからの完全撤退を含む枠組みを提示していた。

 イスラエルの拒絶を受け、ガザでの戦闘休止を巡る交渉の先行きは見通せなくなった。ネタニヤフ氏はガザ最南端ラファでの軍事作戦を指示したと表明。ラファには100万人以上の避難民が集まっており、被害の拡大が懸念される。

 国連のグテレス事務総長は7日、ラファへの攻撃について「悪夢のような人道状況がさらに悪化する」と述べ、即時停戦を訴えた。

 中東歴訪中のブリンケン米国務長官は7日、「ハマスの返答は完全に受け入れられるものではなかったが、粘り強く努力は続ける」と語った。

 ハマスは「ネタニヤフ氏は危機を拡大しようとしている」と非難。幹部がエジプトやカタールと休戦を協議すると明らかにした。

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