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小澤征爾さん、人生かけて道開く 並外れた努力でアジアから世界へ

共同通信 / 2024年2月9日 19時57分

2002年4月、ボストン交響楽団でのラストコンサートを終え、花束を手にする小澤征爾さん=米ボストン(共同)

 欧米の聴衆から高く評価され、世界のスター指揮者の仲間入りを果たした小澤征爾さん。欧米出身者が絶対だったクラシック音楽の世界でアジア人が生きる道を、人生をかけて切り開いた。

 武器は、抜群のリズム感と恩師斎藤秀雄仕込みの完璧な指揮テクニック。師バーンスタインは「謙虚さ、好奇心、真実を探し出す力を持っている」と評した。

 小澤さんは、楽譜を見ながらでは演奏家に目が行き届かないからと、常に曲を暗譜していた。しかし数時間に及ぶオペラの楽譜をすべて覚えるのは、並大抵の努力ではなかったはずだ。

 「見慣れない東洋人の指揮者を迎えた楽団に受け入れてもらうための、彼なりの工夫の一つだった。すべて暗譜で指揮する小澤さんを見て、楽団員が『これは面白い』とやる気を出すきっかけになった」。小澤さんを撮影してきたカメラマンの木之下晃さん(2015年死去)は、ファインダー越しに見つめた印象をそう語っていた。アジア人演奏家が国際的コンクールで健闘を見せることが珍しくなくなったのも、小澤さんの歩いた道があったからだろう。

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