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北朝鮮党機関紙、談話報じず 拉致問題、岸田政権の出方探る

共同通信 / 2024年2月16日 10時22分

16日付の北朝鮮の労働新聞の1面。金与正朝鮮労働党副部長による岸田政権への談話は掲載されなかった(コリアメディア提供・共同)

 16日付の北朝鮮の朝鮮労働党機関紙、労働新聞は、金正恩党総書記の妹、金与正党副部長による岸田文雄政権への談話を掲載しなかった。談話は15日夜、国外向けの朝鮮中央通信を通じて発表。労働新聞は国内向けの最も権威の高いメディアで、「個人的な見解」とする談話の位置付けが裏付けられた。

 北朝鮮は党中枢を関与させないことで、日本人拉致問題を巡る岸田政権の出方を慎重に探る姿勢とみられる。

 北朝鮮は16日、故金正日総書記の生誕82年の記念日を迎え、労働新聞は一面で金正日氏の功績をたたえた。金正日氏は2002年の日朝首脳会談で初めて拉致問題を認め謝罪したが、こうした内容は報じていない。

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