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遺伝子組み換え、放電で促す? デンキウナギ、進化に意外な働き

共同通信 / 2024年2月16日 16時24分

デンキウナギを使った実験の様子。右側の金属製ケースにゼブラフィッシュの幼魚とDNA溶液が入っている(飯田敦夫・名古屋大助教提供の動画から)

 デンキウナギの放出する電気が、周りにいる生物の遺伝子組み換えを促す要因になり得ることが実験で明らかになったと、名古屋大などのチームが16日までに発表した。チームは「限られた条件でしか起こらないかもしれないが、自然界で発生する電気が生物の進化に意外な役割を果たしている可能性がある」としている。

 チームによると、デンキウナギはアマゾン川流域に生息する淡水魚で体内に発電器官があり、餌を取ったり身を守ったりする際に最大で860ボルトの電気を放出する。一方、大学などでは、DNA溶液に浸した細胞に機械で高い電圧をかけて穴を開け、遺伝子を入り込ませて組み換える実験が一般的に行われている。

 名古屋大の飯田敦夫助教は「アマゾン川には生物から出た細かいDNAの断片が浮いている。デンキウナギの放電で、実験室と同様の遺伝子組み換えが起きているのではないか」と考えた。

 飯田助教は「生物が出す電気だけでなく、落雷などで生物の遺伝子がシャッフルされて進化の原動力になっていたらとてもロマンがある」と話している。

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