街路樹枯死で書類送検、捜査終結 大阪のビッグモーター

　大阪府内の中古車販売大手ビッグモーターの店舗周辺で街路樹が枯死していた問題で、府警は16日、容疑者不詳のまま器物損壊の疑いで書類送検した。除草剤の散布時期や枯死との因果関係を特定できなかったとして、捜査を終結した。同社から原状回復の費用も支払われているという。

　府警は昨年10月、大阪府などから被害届を受理し、街路樹が不自然に枯れていた府内の7店舗を家宅捜索。うち6店舗の周辺の土壌から除草剤の成分が検出された。店長や従業員の一部は府警の任意の事情聴取に、店舗周辺の環境整備のために除草剤の散布や街路樹の剪定をしたと話した。一方で、府警は街路樹を枯らす意図まではなかったとみている。