広島の「被爆時計」470万円 米競売で落札発表

広島で被爆したとされる腕時計（Nikki　Brickett/RR　Auction提供、AP＝共同）

　【ニューヨーク共同】米東部マサチューセッツ州ボストンの競売会社は24日までに、1945年8月6日の広島に原爆が投下された際に被爆し、廃虚から見つかったとする腕時計が、手数料を含め3万1113ドル（約470万円）で落札されたと発表した。時計は原爆投下時刻と同じ午前8時15分を示して止まっている。落札者は明らかにされていない。

　戦後、支援物資の配布や調査のために広島を訪れていた英兵士が持ち帰ったとしている。競売会社は「核時代の幕開けを告げる時計」と説明していた。

　NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」は「個人が利益を得ることを懸念する」と反発、出品取り下げを求める書簡を送っていた。