尾道の名物猫「忘れない」、住民が絵本制作 「ミイ」「あいつ」さまざま愛称で親しまれ
共同通信 / 2024年2月29日 7時5分
広島県尾道市のJR尾道駅近くで地域の人に長く親しまれた「名物猫」が、2018年にこの世を去った。「あいつのことを忘れないでほしい」。近隣住民の女性は昨年、猫が生きた約20年間の日常を描いた絵本「駅裏のアイツ」を制作した。(共同通信=玉井晃平)
雌の三毛猫で、尾道駅北口の通称「駅裏」にすみつき、通勤、通学客や子どもたちにかわいがられた。「ミイ」「タマ」「あいつ」などさまざまな愛称で呼ばれた。
絵本を企画し、原案を担当したのはリラクセーションサロンを営む緒方智子さん(47)。約10年前に店を開業しようと駅裏を訪れた際、猫に出会った。
「ニャーン」と鳴き足元にすり寄ってくる姿に「ここでやれ」と励まされたように感じ、開業を決意する後押しに。それからは「あいつ」と呼び、日々の通勤で毎日見かけるようになった。
開業したばかりで日々手探りの時期、客が来ずに悩んだこともあった。そんな時に「暇だから」とあいつと遊ぶと、心が軽くなった。「人の目も気にせず、自由に自分の時間を生きている。尊敬する。こうありたい」と振り返る。
あいつが息を引き取った2018年6月、緒方さんは号泣した。エピソードを思い出す毎日の中で「生きた証しを残したい」と絵本の作成を思い立った。緒方さんが撮りためた写真を基に知人のイラストレーターが作画を担当し、昨年9月に完成した。
絵本はA4判で31ページ。パステルカラーの柔らかいタッチで、あいつの生きた日常の日々を描いた。緒方さんは「愛情をかけて作った。あいつの生きた素晴らしい日々を感じてほしい」と話した。販売は「啓文社」(尾道市)で1760円。
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