訪問介護事業所、36%が赤字 22年度、サービス低下に懸念
共同通信 / 2024年3月11日 19時0分
高齢者の自宅をヘルパーが訪れて食事などのサービスを行う訪問介護事業所のうち、36.7%が2022年度に赤字経営だったことが11日、厚労省の集計で分かった。厚労省は訪問介護事業所全体で見ると利益率は高いとして、収入に当たる介護報酬の基本料を24年4月から減額する。業務の効率化が難しく、経営が苦しい中小事業所は一層の収支悪化やサービス低下が懸念される。
中小の事業所が、地域の訪問介護の重要な担い手になっている場合も多い。倒産や閉鎖に追い込まれれば、サービスを受けられない「介護難民」が出てくる可能性も。
厚労省は23年11月、介護事業所の経営実態について、訪問介護事業所全体の平均利益率は7.8%だったと公表。全22業態の平均利益率は2.4%で、訪問介護は他の介護サービスと比べて十分な黒字を確保しているとして報酬改定で基本料の引き下げを決めた。
野党の要求を受けて今回新たに、訪問介護事業所の利益率の分布状況を集計したところ、赤字を意味する「利益率0%未満」の事業所は、全体の36.7%を占めた。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
厚労省、「恵」の約100施設に連座制適用を発表 運営不能に
毎日新聞 / 2024年6月26日 19時30分
-
参入相次ぎ、質低下指摘も=報酬拡充でグループホーム急増
時事通信 / 2024年6月26日 16時56分
-
保険料増、NISAは除外 金融所得反映巡り厚労省
共同通信 / 2024年6月18日 19時43分
-
介護現場の崩壊で避けられぬ経済的損失…賃上げ財源乏しく人材流出も止まらず倒産急増
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月9日 9時26分
-
介護は“オイシイ商売”なのか?「老人は歩くダイヤモンド」高齢者を囲い込み利益を上げる経営者がいる一方で、真面目な事業者が“損をする”介護ビジネスの現実とは…
集英社オンライン / 2024年6月5日 11時0分
ランキング
-
1すき家、7月から“大人気商品”の復活が話題に 「この時期が来たか」「年中食いたい」
Sirabee / 2024年6月29日 4時0分
-
2「モノ屋敷の実家を片付け」嫌がる母と攻防の顛末 「絶対に捨てられない母」をどう説得したのか
東洋経済オンライン / 2024年6月29日 13時0分
-
3朝ドラ「虎に翼」後半戦がますます面白くなる根拠 「パイオニアとしての成功物語」からどう変わる?
東洋経済オンライン / 2024年6月29日 11時0分
-
4まもなく上場「タイミー」やって見えた本質的課題 ガチの隙間時間ではできず、微妙に使い勝手に難?
東洋経済オンライン / 2024年6月29日 12時0分
-
5「A-10を退役させろ」ついに年貢の納め時? スーパー攻撃機も「現代戦では使えない」を示したロシアのライバル機
乗りものニュース / 2024年6月29日 6時12分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)