ガザ休戦交渉再開へ 戦闘半年、米が合意圧力

パレスチナ自治区ガザの中部マガジ難民キャンプで、学校に避難する人々＝6日（ゲッティ＝共同）

　【エルサレム共同】昨年10月からパレスチナ自治区ガザで続くイスラエル軍とイスラム組織ハマスによる戦闘の休止を協議するため、米中央情報局（CIA）のバーンズ長官は6日夜、エジプトの首都カイロを訪問した。ロイター通信が伝えた。ハマスは代表団を7日に送ると表明し、イスラエルメディアによると、同国の戦時内閣も7日に高官派遣を協議。間接交渉が再開する見通しだ。

　戦闘は7日で半年となった。ガザ側の死者が3万3千人を超え、人道危機が著しく悪化する中、バイデン米大統領は支援再開のため「即時停戦」を求め、イスラエルやハマスに合意への圧力を強めた。双方がそれぞれの主張を譲らず、平行線をたどってきた交渉が進展するかどうかが焦点だ。

　イスラエルからは対外特務機関モサドのバルネア長官が派遣される見通し。仲介役を務めるカタールのムハンマド首相兼外相とエジプト総合情報庁のカメル長官も参加。

　これまでの交渉では6週間の戦闘休止期間を設け、ハマスが人質40人を解放し、イスラエルが拘束するパレスチナ人約700人を釈放する案が協議されている。