卵子と精子のもと大量作製 京大、iPS細胞使い
共同通信 / 2024年5月21日 0時58分
京都大の斎藤通紀教授らの研究チームが、人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)を利用し、卵子と精子のもとになる細胞を大量に作製することに成功したと、20日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。培養当初の細胞数の100億倍以上も大量に作ることができ、生殖医療につながる研究が飛躍的に進めやすくなると期待される。
人のこの段階の細胞は、倫理的、技術的に得ることが困難だった。今後は卵子や精子そのものの作製も可能になると期待される。斎藤教授はまだ数段階のステップアップが必要だとした上で、「今までと比べて研究が進むスピードは上がる」と述べた。
卵子や精子は、大本となる「始原生殖細胞」から、「卵原細胞」と「前精原細胞」などの過程を経て作られる。チームはこれまでマウスの体細胞を用いて卵原細胞を培養し、作る方法も開発していたが、効率が低いなどの課題があった。
今回は、iPS細胞から始原生殖細胞に似た細胞を作製。骨形成にも関わるタンパク質「BMP」の一種を投与してさらに培養した。その結果、2カ月ほどで卵原細胞と前精原細胞を作り出すことに成功した。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
不妊治療で重要な胚培養士の効率化を支援する顕微鏡、ニコン子会社が開発
マイナビニュース / 2024年7月10日 17時54分
-
iPSから「爪幹細胞」作製 爪や指先の再生に期待
共同通信 / 2024年7月5日 7時35分
-
不妊治療の顕微授精に特化したICSI / IMSI用電動倒立顕微鏡「ECLIPSE Ti2-I」を発売
Digital PR Platform / 2024年7月4日 10時0分
-
Dioseve(ディオシーヴ)、シリーズAラウンドで総額10億円の資金調達を完了
PR TIMES / 2024年7月3日 0時40分
-
抗がん剤治療を受ける男性は子供を希望するなら精子バンクも考慮【Dr.中川 がんサバイバーの知恵】
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月29日 9時26分
ランキング
-
1急増の外国人観光客に人気の公道カート 事故や苦情が増加 安全対策強化求める声も
産経ニュース / 2024年7月20日 20時30分
-
2足立の花火、打ち上げ直前に中止 雷雨の見込みで 東京・荒川
毎日新聞 / 2024年7月20日 20時31分
-
3市販薬の乱用、年間65万人 10代、50代の割合多く
共同通信 / 2024年7月20日 18時32分
-
4都内のコロナ患者数が10週連続で増加、5月の連休明けから増え始め…手足口病の感染も拡大
読売新聞 / 2024年7月20日 14時40分
-
5「しつけのため暴行」内縁の夫が母親に説明 愛知7歳女児死亡
日テレNEWS NNN / 2024年7月20日 18時50分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)