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北朝鮮「衛星」失敗認める 空中爆発、エンジンに問題

共同通信 / 2024年5月28日 12時44分

航空自衛隊宮古島分屯基地に展開する地対空誘導弾パトリオット(PAC3)=25日、沖縄県宮古島市

 【北京共同】北朝鮮の朝鮮中央通信は28日未明、国家航空宇宙技術総局が偵察衛星「万里鏡1―1」を新型の衛星運搬ロケットに搭載して27日に北西部東倉里の西海衛星発射場から発射したが、飛行中に空中で爆発し失敗したと伝えた。初期分析の結果、新たに開発したエンジン部分に問題があったためとしている。さらに不備がなかったかどうか調査する方針。

 北朝鮮は昨年、5月と8月に衛星を打ち上げたが、いずれも失敗。11月の3回目で成功していた。失敗の原因を分析した上で、改めて発射を試みるとみられるが、金正恩朝鮮労働党総書記が昨年末の党重要会議で示した今年中に3機の偵察衛星を打ち上げる計画は見直しを迫られる可能性もある。韓国軍関係者は28日、原因を分析して再発射するには「相当な時間がかかるのではないか」との見方を示した。

 日米韓3カ国の北朝鮮担当高官は28日、電話で協議。弾道ミサイル技術を使用した発射は国連安全保障理事会決議違反だとし、緊密な連携を確認した。

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