貨物船の針路変更に気付かず 青森沖衝突事故で漁船側、安全委

　運輸安全委員会は30日、2020年に青森県沖の太平洋で貨物船「GUO　XING　1」（1989トン）と漁船「第8富丸」（138トン）が衝突し、貨物船の外国人乗組員13人が行方不明となり、漁船の漁労長1人が負傷した事故の調査報告書を公表した。漁労長が魚群探知機を見ていて貨物船の針路変更に気付かなかった可能性があるとした。

　報告書によると、北東に進んでいた貨物船は針路を北西へと急激に変更した。南に進んでいた第8富丸の漁労長は貨物船の灯火に気付いたが、自分の船の前方を安全に通過していくと考え魚群探知機を見ていたため、貨物船が針路を変えたことに気付かなかった。