1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

母の告白で「幸せ終わった」 日本提訴の元慰安婦遺族

共同通信 / 2024年5月31日 21時4分

取材に応じる金栄萬さん=ソウル近郊(共同)

 【ソウル共同】旧日本軍の従軍慰安婦だった韓国人女性の息子で、日本政府に損害賠償を求める訴訟を韓国で起こした金栄萬さん(67)が31日までに共同通信の取材に応じ、1990年代に母が被害を告白した時から「私の人生の幸せも終わった」と訴えた。日本政府に元慰安婦や遺族と直接向き合うよう求めた。

 韓国の裁判所で日本政府を相手取った慰安婦訴訟は、計2件の集団訴訟で日本敗訴が確定。金さんはこれとは別に今年1月、単独で中部の清州地裁に提訴した。日本政府はいずれの訴訟にも出廷せず、賠償に応じていない。

 金さんによると、母の故吉甲順さんは17歳の頃、日本の慰安所へ送られたと話していた。慰安婦問題が韓国で表面化した1990年代に、慰安婦だったことを家族に告白。被害を思い起こした吉さんや、金さんの妻は黙り込むようになり「円満だった家庭の幸せは終わった」。吉さんは98年に73歳で亡くなった。

 日韓両政府は2015年の合意で、元慰安婦を支援する韓国の財団に日本政府が10億円を拠出し「最終的かつ不可逆的な解決」を確認した。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください