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日テレは原作者の意向受け入れず 小学館特別委、報告書で指摘

共同通信 / 2024年6月3日 20時41分

東京都千代田区の小学館本社

 日本テレビ制作のドラマ「セクシー田中さん」の原作者である漫画家、芦原妃名子さんの死去を巡り、原作を出版した小学館は3日、社内の特別調査委員会(委員長・福田博章同社常務取締役)の報告書を公表した。「日本テレビ側が原作者の意向を代弁した小学館の依頼を素直に受け入れなかったことが第一の問題であるように思われる」と指摘した。

 報告書は、日テレは「契約」時に、芦原さんが脚本を書く場合もあると合意していたと指摘。芦原さんが作品の世界観を守るため、小学館を通じて何度も脚本家に意向を伝えていたにもかかわらず、日テレ側が十分に伝えていなかったとし「原作者と脚本家との間を調整するという役割を果たしていない可能性」があると批判した。

 放送が終了した昨年12月下旬、脚本家が「苦い経験」などと交流サイト(SNS)に投稿。それに対し芦原さんの希望で小学館の社員が協力して反論文を投稿したと説明、同社にSNSの責任者が不在で芦原さんへの影響を検討していなかったとした。

 一方、芦原さんはドラマには満足していたと記した。

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