米穀店こだわりポン菓子、北海道から世界へ 油、添加物使わず「子供に安全なお菓子を」
共同通信 / 2024年6月5日 7時4分
北海道北斗市の「沢田米穀店」がポン菓子の輸出に取り組んでいる。自社工場を整備し、油や添加物を使わない製法を開発。「赤ちゃんから食べられる」とPRし、東南アジアを中心に売り上げを伸ばしている。国内のコメ消費が落ち込む中、政府も海外市場開拓を推進していて、経営する沢田導俊(みちとし)さん(44)は「安全なお菓子を食べさせたいという世界中の親心に応えたい」と語る。(共同通信=瀬尾遊)
1915年創業。家族経営で4代目店長の沢田さんは2017年、息子が生まれたのを機に「安心して食べさせられるものを」と思い立ち、2018年にポン菓子「ふっくりんこJAPON」の製造を始めた。
農薬や化学肥料をなるべく抑えた特別栽培の道産ブランド米を使用。お湯を注げば離乳食になる上、油を使わないことで賞味期限が通常の4カ月から1年に延び、手続きに時間がかかる海外へ売り出せるようになった。
同年、試しにベトナムへ輸出すると、子育て世帯を中心に反響は上々。マレーシアや米国にも販路を広げ、2020年に約1500袋だった輸出量は2023年に10倍超の約2万袋まで増えた。
店は2022年、加工食品に関する「有機JAS」認証を取得。原材料や製造工程などの基準を満たす必要があったが「小さな米穀店だからこそ、目の前の菓子がたどった道を把握しやすい」と胸を張る。
農林水産省によると、国民1人当たりのコメの年間消費量は1962年度の118.3キロから、2022年度は50.9キロまで落ち込んだ。一方、欧米では健康志向の高まりから小麦を使わないグルテンフリーの市場が拡大し、コメや米粉などが代替品として注目されているという。沢田さんは「お米の魅力を子どもから大人まで、国境を超えて多くの人に知ってもらえたら」と語る。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「おにぎり」がピンチ?コメとノリが高騰
広島テレビ ニュース / 2024年6月26日 19時8分
-
【お取り寄せ】北海道老舗菓子店「柳月」から9種スイーツの夏ギフト発売だよ
イエモネ / 2024年6月15日 7時30分
-
【販売開始24時間で310袋が完売】元保育園栄養士が作った無添加こどもグラノーラ
PR TIMES / 2024年6月13日 12時15分
-
米も海苔も値上がり・・・国民食「おにぎり」がピンチ コメ余りの時代が一変か
RKB毎日放送 / 2024年6月12日 19時22分
-
日本の「米離れ」に歯止めをかける!日本グルテンフリーアドバイザー協会監修『グルテンフリー×無添加』の新食感米粉パンをリリース
PR TIMES / 2024年6月11日 15時45分
ランキング
-
1福岡のこども病院でまた…パワハラで職員処分 日常的に「殺すぞ」
毎日新聞 / 2024年6月29日 8時46分
-
2両陛下、英国公式訪問からご帰国 国賓として多くの行事臨まれる
産経ニュース / 2024年6月29日 18時37分
-
3弥彦総合文化会館で配管工事中に爆発事故 1人死亡、5人が重軽傷 新潟・弥彦村
BSN新潟放送 / 2024年6月29日 15時47分
-
4蓮舫氏が激しい雨の中で演説 熱気の聴衆はまるで香港「雨傘運動」のよう
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月29日 9時26分
-
5小学5年生の請願、大和市議会が全員賛成で採択…市の計画に「子どもの意見反映」求める
読売新聞 / 2024年6月29日 8時23分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)