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自動で芯出すシャーペン中高生人気の理由 ヒットのヒント【経済トレンド】

共同通信 / 2024年6月7日 7時2分

「シャープペンシルは時代とともに進化していますが、次のスタンダードは『自動芯出し』だと思います」と話すぺんてるの大沢成さん=2024年4月、東京都中央区

 自動で芯が出るシャープペンシル「オレンズAT デュアルグリップタイプ」が中学・高校生を中心に人気だ。商品企画を担当したぺんてるの大沢成(おおさわ・なる)さん(50歳、東京都出身)は「思考を止めずに書き続けられるので、試験の時の勝負の1本にしてほしい」と話す。(共同通信=出井隆裕記者)

 ペン先が紙面から離れるたびにバネの力で芯を押し出す。最初のノック1回で次の芯に切り替わるまで書き続けられる。

 2017年発売の自動で芯が出るシャープペンシル「オレンズネロ」の量産化を目指して開発した。「ネロの部品はほとんどが金属ですが、こちらは樹脂を使っています。樹脂なので生産効率が高まりました。ネロはF1のレーシングカー、ATは公道を走るスポーツカーのイメージです」

 小売価格はオレンズネロよりも1100円安い2200円(価格は2024年4月時点)。「金属から樹脂にしたため『自動芯出し機構』の設計も大きく変えました。休みの日にもひたすら試し書きをし、ようやく納得のいく製品になりました」

 グリップ部分は金属とラバーを組み合わせ、指にフィットしてしっかり握れるように設計した。重心は中心より先端に近い位置にあり、長時間使っても疲れにくい。

 販売数量は2023年1月の発売から2024年3月までに国内外で約42万5千本に達した。「高校生と中学生の娘2人も気に入ってくれています。同級生も使っているみたいで大変うれしいです」。

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