ミャンマー政変に負けず、起業の道つくる 大阪出身の起業家高田健太さん、現地で挑戦
共同通信 / 2024年6月30日 7時4分
3年前のクーデターでミャンマー事業を断念した起業家の高田健太さん(35)が、同国の最大都市ヤンゴンで再チャレンジしている。軍政支配が続き経済も混乱する中、現地にとどまるIT人材に海外からの業務を仲介。「起業ハブ(拠点)」の創出を見据え、政情不安で夢を断念した若者に再起の道を示す。(共同通信=小故島弘善)
高田さんは料理宅配サービスを運営していた。しかしクーデター後、国軍の市民への弾圧が強まり、インターネット通信も頻繁に遮断され、事業環境が悪化したことから撤退を決めた。
新たに立ち上げた会社の名前は「プラスインパクト」。政変で活躍の場を失ったIT人材の雇用代行サービス「プラスタレント」を手がける。日本など先進国の開発プロジェクトに、ミャンマーの若者を関わらせることを狙う。
新事業で顧客企業から徴収するのは、ITエンジニアやウェブデザイナーなら月額12万円から。手数料を差し引くと、個人が受け取る報酬はより少なくなるものの、同国は給与水準が低い。プラスタレントを通じて働く20代前半の男性は「妥当な給与を得ながらヤンゴンでキャリアを積める」と笑みをこぼした。
軍政は2月に徴兵制の実施を発表し、男性は国外逃避も考えた。だがミャンマー以外でエンジニアとして採用されるとは思えず、家族と共に現地にとどまりつつ、IT開発に携わる道を選んだ。
高田さんは「ミャンマーにはまだ優秀な人材が多く残っている。ゆくゆくは起業の流れをつくりたい」と語る。電力やネット通信が不安定という事情もあり、オフィススペースを用意。人材の交流の場として機能させたい考えだ。政情が安定する兆しが見えない中、ミャンマーを「ベンチャー企業不毛の地」にはさせたくないと意気込んでいる。
外部リンク
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1粗大ごみから出た現金を職場懇親会に流用、黙認した処理施設係長を懲戒処分
読売新聞 / 2024年6月29日 15時48分
-
2台湾から「能登応援」被災1万世帯超に見舞金 NGO団体が配布開始
産経ニュース / 2024年6月30日 7時0分
-
3瑠奈被告「私の首を絞めることが責任だ」父親「私は誰も殺しません。私にはできません」約3年間の“狂乱”の音声データ、証拠として提出…犯行認識は「おじさんの頭を持って帰ってきた」の後、娘に従うしかなかった関係を父親証言へ ススキノ首切断事件
北海道放送 / 2024年6月30日 7時11分
-
4マンションで男女死亡 腹部に刺し傷、無理心中か
共同通信 / 2024年6月29日 21時46分
-
5面識のない男性を“結婚相手”と思い込んだか 男性の部屋に侵入した40代の女を現行犯逮捕
STVニュース北海道 / 2024年6月30日 10時28分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)