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最低賃金、労使の議論が本格化 7月下旬に目安額まとめ

共同通信 / 2024年7月10日 18時20分

東京都内で開かれた中央最低賃金審議会の小委員会=10日

 厚生労働省の中央最低賃金審議会は10日、小委員会を開き、賃金の下限に当たる最低賃金を巡る労使の議論を本格化させた。7月下旬に引き上げ目安額をまとめる。現在の最低賃金の全国平均時給は1004円。物価高騰や春闘の結果を踏まえ、過去最大の43円増となった2023年度を上回る水準を軸に、1050円をにらんだ調整が進む見通しだ。

 10日の小委員会で労働者側の委員は「物価高が続く中で生活は昨年以上に厳しさを増しており、引き上げへの期待感はかつてなく高い」と主張した。経営者側の委員は「社会的期待感が引き上げ方向に過熱し、データに基づく審議が損なわれることを強く懸念する」と指摘した。

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