「恵」、事業所の一括譲渡も検討 愛知県に今後を記した報告書提出

　利用者から食材費を過大に徴収するなどした障害者向けグループホーム運営会社「恵」（東京）が、事業所を年内に一括譲渡することも含めて検討していることが12日、関係者への取材で分かった。今後の方針をまとめた報告書を同日、愛知県に提出した。恵側は「利用者や家族に迷惑をかけないようにしたい」としている。

　県などによると、報告書に譲渡先は記載されていない。名古屋市に今月提出した報告書では「引き続きこの場所にいたいというニーズに対しては譲渡を含めて検討する」との趣旨の説明をした。

　同社は、12都県104カ所のホームを運営。愛知県と名古屋市は6月26日、県内の5事業所指定を取り消す処分を公表した。