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米俳優の審理打ち切り 映画撮影現場での銃撃死傷で

共同通信 / 2024年7月13日 11時32分

12日、公訴を棄却されたボールドウィン被告=米西部ニューメキシコ州(AP=共同)

 【ロサンゼルス共同】米西部ニューメキシコ州の映画撮影現場で2021年、スタッフ2人を小道具の銃で撃ち死傷させたとして過失致死罪に問われた俳優のアレック・ボールドウィン被告(66)の審理が12日、同州の地裁で開かれ、裁判官は公訴を棄却した。検察側の証拠開示で問題があったと判断、審理を打ち切った。米メディアが報じた。

 問題となったのは、実弾が装填された経緯の解明につながる可能性があった別の銃弾。検察側は弁護側に開示していなかった。裁判官は意図的だったとして「公正な手続きを妨げた」と指摘した。

 弁護側は無罪を主張するとともに、検察側が「証拠を隠した」と申し立てていた。検察側は、証拠は事件とは無関係だとの見方を示し、隠蔽を否定していた。

 ボールドウィン被告は法廷で涙を流し、弁護人と抱き合った。専門家などによると、検察は判断を不服として控訴できるが、再び訴追することは認められていない。

 事件は21年10月、映画撮影のリハーサル中に発生。被告が持つ銃から実弾が発射されて撮影監督が死亡し、監督が負傷した。

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