1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

「国に勝ったよ」両親の墓に報告 強制不妊訴訟、最高裁判決受け

共同通信 / 2024年7月15日 17時45分

 障害者らに不妊手術を強いた旧優生保護法を憲法違反とし、国の賠償責任を認めた最高裁判決を受け、東京訴訟の原告北三郎さん(81)=仮名=が15日、故郷の仙台市の墓地を訪れ、両親の墓に手を合わせた。「国に勝ったよ」。涙を流しながら、心の中で伝えた。

 セミの鳴き声が聞こえる緑豊かな墓地。北さんは、墓前でこうべを垂れた。手で口元を覆っておえつし「つらかった」と漏らした。

 問題行動があるとして仙台市の児童福祉施設に入所させられ、14歳の時、手術を強いられた。折り合いが悪かった親のせいだと考えた。恨んだまま、親は世を去った。

 「誰にも言えず、心にしまった」。妻にも亡くなる直前まで打ち明けられなかった。そのことを親族になじられ、土下座したこともある。訴訟を契機に「悪いのは国だった」と気付き、親や妻のために闘った。今月3日、最高裁で勝訴した。

 日弁連と全国各地の弁護士会は16日午前10時~午後4時に全国一斉相談会を開く。統一ダイヤルは0570(07)0016。17日には、北さんら原告と岸田文雄首相が面会する。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください