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中国捜査当局に証拠品提供 03年の女性強盗殺人、警視庁

共同通信 / 2024年7月28日 11時38分

 東京都江戸川区のマンションで2003年に自営業の女性=当時(70)=が現金を奪われ殺害された事件で、中国で現地捜査当局に身柄を確保された国際手配中だった中国籍の男について、警視庁などが現地当局に証拠品や捜査資料を提供していたことが28日、捜査関係者への取材で分かった。

 捜査関係者によると、男は中国籍の元日本語学校生、斉宇輝容疑者(47)で、事件後に中国へ出国。警視庁が04年、国際刑事警察機構(ICPO)を通じて強盗殺人容疑で国際手配し、日本側は中国当局に代理処罰を要請していた。

 21年11月に警視庁に身柄確保の連絡があり、斉容疑者は中国で起訴され、裁判で起訴内容を否認。中国側から捜査協力の要請があり、担当者が今月22~27日に来日して事件現場などを視察。証拠品や捜査資料の貸与を受け、持ち帰った。

 事件は03年12月に発生。江戸川区平井4丁目のマンションで住人の鈴木弘子さんが殺害され、現金約1万4千円やキャッシュカードを奪われた。共犯とされる別の中国人の男は06年に無期懲役の判決が確定している。

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