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楢崎智亜、再びほろ苦い結末 東京で4位、パリ予選落ち

共同通信 / 2024年8月8日 17時30分

男子複合予選 リードを終えた楢崎智亜。決勝進出を逃した=7日、パリ郊外(共同)

 スポーツクライミング男子複合で28歳の楢崎智亜が挑んだ2度目の五輪は、再びほろ苦い結末に終わった。4位に終わった東京五輪の雪辱を期した今大会。予選は5日のボルダーで2位につけたが、7日のリードでは序盤で落下して決勝進出を逃し「もっと悔しい結果に終わっちゃった」とつぶやいた。

 2021年の東京五輪は優勝候補筆頭だったが表彰台すら逃した。「これは夢じゃないか」。毎日のように思い返し、絶望に胸がさいなまれた。

 大会後に東京五輪銅メダリストで長年切磋琢磨してきた啓代さん(35)と結婚。心機一転、二人三脚でパリ五輪を目指したが、必ずしも順風満帆ではなかった。17歳の安楽宙斗ら若手の台頭で国内でも勝てないことが増えた。パリ五輪の複合は、3種目の総合で争われた東京の方式から得意のスピードが外れ、苦手なリードの比重が増えたことも逆風となった。

 努力はメダルとして結実せず、第一人者は「このままじゃ終われない」と32歳で迎えるロサンゼルス五輪でのリベンジを誓う。啓代さんも「次に向けて一緒に進みたい」とそばで支え続ける。

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