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性的少数者へ中傷や脅迫相次ぐ 五輪巡り、被害者「耐えがたい」

共同通信 / 2024年8月8日 18時9分

パリ五輪開会式前にポーズを取るレズビアン活動家のDJ、バルバラ・ブッチさん=7月26日、パリ(Berthon Flavien提供、AP=共同)

 【パリ共同】パリ五輪を巡り、開会式の芸術監督や出演者らLGBTQ(性的少数者)がネットで誹謗中傷や殺害脅迫を受けるケースが相次いでいる。被害を受けた一人は「耐えがたい」とつらい心中を吐露した。事態を重く見た当局は次々と捜査を始めている。

 7月26日の開会式では、派手な女装の「ドラァグクイーン」らが登場する場面に「キリスト教への侮辱だ」との非難が殺到。出演したレズビアン活動家のDJ、バルバラ・ブッチさんはネットで中傷や脅迫を受けたとして告訴。パリ検察が30日に捜査を開始した。

 開会式の芸術監督で同性愛者であることを公表しているトマ・ジョリ氏や、出演者のドラァグクイーン、ニッキー・ドールさんらも同様の被害を受け、パリ検察が捜査している。

 性別を巡る論議が起きているボクシング女子66キロ級のアルジェリア選手イマネ・ヘリフもネット上で反LGBTQの中傷の対象となっている。この問題に絡み、国際オリンピック委員会(IOC)幹部も複数の脅迫や侮辱のメッセージを受け、4日に告訴。パリ検察の捜査開始が伝えられた。

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