政権平和移行「確信ない」 バイデン氏、混乱を懸念

　【ワシントン共同】米民主党のバイデン大統領は7日収録のCBSテレビのインタビューで、11月の大統領選で共和党のトランプ前大統領が敗北した場合、来年1月に政権が平和的に移行するかどうか「全く確信がない」と述べた。民主党のハリス副大統領が勝利すれば、トランプ氏が結果を受け入れずに不正を主張し、混乱する可能性を強く懸念した。

　バイデン氏が先月に大統領選から撤退後、インタビューに応じるのは初めて。トランプ氏が過去に「負ければ流血の事態になる」と発言したことに触れながら「彼の言うことは真に受けないが、彼は本気だ」と述べた。

　トランプ氏は、2020年の前回大統領選は不正で、票が「盗まれた」と主張し、21年1月に大統領選の投票結果を認定する上下両院合同会議が開かれていた議会をトランプ氏支持者が襲撃する事件につながった。

　今年6月の討論会でトランプ氏は「誰が勝っても選挙結果を受け入れるか」と聞かれ、当初は明言を避けた後に「公正で合法で良い選挙なら受け入れる」と答えていた。