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百貨店など「礼拝室」設置進む 円安でイスラム圏の訪日客増加

共同通信 / 2024年8月10日 16時9分

百貨店「松屋銀座」の礼拝室の前に立つ、マレーシアから訪日した女性=7月、東京・銀座

 円安でイスラム教徒の訪日客が増えているのを背景に、百貨店やショッピングセンターが「礼拝室」の設置を進めている。イスラム圏からの来客は今後も増加が予想されており、小売業界では「トイレや授乳室と同様、必要なインフラと認識している。関係者が協力して整備する必要がある」という声が出ている。

 東京・銀座の百貨店「松屋銀座」。礼拝室の扉には「PRAYER ROOM」と掲示され、時間帯によって部屋の前で順番を待つ人々の姿が見られた。

 マレーシアから訪日した女性(30)は、入国前にネットで礼拝室を探して、この場所を見つけたという。「銀座という都会の真ん中で祈りの場所を見つけるのは大変。ありがたい」と話した。

 礼拝は通常1日5回で、旅行中は3回などに減らせる。ただ、行き先に礼拝室がないと宿泊場所などに一度戻らなければならず、移動の幅が狭まるという。

 東京都内の百貨店では、渋谷パルコ(渋谷区)にも礼拝室が設置されている。イオンモールは運営する千葉、神奈川、愛知、広島、沖縄の5県にある計7店舗に整備した。

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