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タイのセター首相が失職 政界混乱必至、保守派訴え認める

共同通信 / 2024年8月14日 19時25分

14日、タイの首都バンコクで記者団の取材に応じる、失職したセター首相(AP=共同)

 【バンコク共同】タイの憲法裁判所は14日、タクシン元首相派のセター首相に対する解職請求を認めた。セター氏は失職した。セター氏は4月の内閣改造でタクシン氏に近いピチット氏を首相府相に起用。反発した保守派の元上院議員40人がピチット氏の経歴を問題視し、倫理規定に反するとして5月に提訴していた。タイ政界は混乱必至の情勢となった。

 かつて激しく対立したタクシン派と保守派は現政権で大連立を組む。ただ、昨年8月に国外逃亡先から帰国したタクシン氏を一部保守派は警戒。政治活動に関わらないとするタクシン氏だが、実際は閣僚人事に影響力を発揮していた。王室や軍との関係が深い保守派は、首相の解職請求を通じてタクシン氏をけん制する狙いがあったとされる。憲法裁は解職にまでは踏み込まないとみられていた。

 元上院議員40人はピチット氏が過去に有罪判決を受けたと指摘し、首相の任命責任を追及していた。ピチット氏は訴えを受けて5月に辞任した。

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