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福島原発デブリ、22日に初採取 数グラム取り出し目指す

共同通信 / 2024年8月19日 19時2分

東京電力が公開した福島第1原発2号機の原子炉格納容器底部を撮影した動画の一部。中央にデブリとみられる複数の小石状の堆積物が写っている

 東京電力は19日、福島第1原発2号機の溶融核燃料(デブリ)の取り出しを22日に始めると発表した。2011年3月の事故後、デブリの採取は初めてで、数グラムの試験的取り出しを目指す。

 数年かけて段階的に規模を拡大し、30年代初頭に3号機で大規模な取り出しに着手する計画だが、1~3号機で推計880トンとされる全量をどう取り出すかや、取り出した後の処分先は決まっておらず、今回の初採取が、廃炉の具体的な前進につながるかどうかは見通せない。

 東電の計画では、原子炉格納容器の貫通部から最長約22メートルになる伸縮パイプ式装置を差し込み、先端に取り付けた爪形の装置で3グラム以下のデブリをつかんで回収する。

 デブリは極めて強い放射線を出すことから、貫通部手前には放射性物質を遮断する「隔離弁」が設置されている。22日は2時間程度作業する予定。東電の説明では、隔離弁を開いてパイプ式装置を通過させた時点で「取り出し開始」とする。開始から装置がデブリに到達するまで1週間程度、回収完了までには2週間程度を見込む。

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