パキスタンで襲撃、計33人死亡 武装集団、バス乗客も

武装集団が乗客らを殺害後に放火し、焼けた車両＝26日、パキスタン南西部バルチスタン州ムサケル（AP＝共同）

　【イスラマバード共同】パキスタン南西部バルチスタン州で25日夜から26日未明にかけ、武装集団によるバスの襲撃や治安部隊との銃撃が相次ぎ、計33人が死亡した。地元メディアが26日報じた。バルチスタン州では分離独立を求める武装勢力が活発に活動している。

　同州ムサケルでは武装集団が幹線道路を封鎖しバスやトラックなどを停車させ、バス乗客ら計23人を殺害。複数の車両に放火した。現場は同州と中部パンジャブ州を結ぶ道路で、武装集団は乗客らの身分証明書を確認し、主にパンジャブ州出身者を銃撃したという。

　バルチスタン州カラトでは、武装集団との銃撃戦で治安部隊や市民計10人が死亡した。