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台風猛威、九州7県で81人けが 死亡の2人、関連を調査

共同通信 / 2024年8月29日 21時18分

風雨が強くなる中、JR博多駅前を歩く人=29日午後2時8分

 台風10号が猛威を振るい、福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島の7県で29日までに、強風にあおられて転倒するなどして計81人がけがをした。鹿児島港の海中で29日、男性の遺体が見つかり、鹿児島海上保安部などは、付近で28日に船から海に落ち行方不明になっている60代男性との関連を調べる。佐賀県鹿島市では29日、市内の80代男性が頭部から出血して倒れているのが見つかり、病院で死亡を確認。県警が強風で転倒した可能性もあるとみて調べる。

 大分県の複数の自治体は河川氾濫の恐れがあるとして、一部地域に「緊急安全確保」を発令。大分県は全市町村に、福岡県は一部自治体に災害救助法の適用を決めた。

 宮崎県内の負傷者は35人。約5千人が避難した。鹿児島県では、さつま町で80代男性が2階屋根から転落するなど24人が負傷した。

 九州7県では29日、一時約26万2800戸が停電。一部地域では携帯電話がつながりにくくなったり、停電で断水したりした。

 JR九州は30日も九州新幹線全線を運休する。西九州新幹線も長崎―武雄温泉間の全線で、点検後に本数を減らして運転する。

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