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二審も男性のDNA型抹消命じる 無罪確定、名古屋高裁

共同通信 / 2024年8月30日 18時11分

名古屋高裁判決を受け、「勝訴」などが書かれた紙を掲げる原告の奥田恭正さん(右から2人目)ら=30日午後、名古屋高裁前

 暴行罪で起訴され、無罪判決が確定した名古屋市の奥田恭正さん(67)が、警察が保管するDNA型、指紋、顔写真のデータ抹消を国に求めた訴訟の控訴審判決で、名古屋高裁は30日、一審名古屋地裁判決に続き、データの抹消を命じた。保管する警察庁のデータベース運用について「法律より下位の規則による運用ではなく、憲法の趣旨に沿った立法的な制度設計が望まれる」と言及した。

 長谷川恭弘裁判長は判決理由で「犯罪自体が認められないとして判決が確定しており、データベースに残存している必要がないのは明らか」とした。奥田さんは国や県に賠償を求めていたが、一審に続き退けた。一方で、虚偽の被害を申告したとして男性の不法行為を認定し、一審を変更して男性と建設会社に計220万円の賠償を命じた。

 2022年1月の一審判決は無罪確定者のデータを継続的に保管する場合、余罪の存在や再犯の恐れなど具体的な必要性が示されるべきだと指摘。奥田さんについて、余罪や再犯の可能性を認めるのは困難とした。

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