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房総沖に年2.8万トン流入 微小プラ集積地、海洋機構

共同通信 / 2024年8月31日 16時40分

房総半島沖に設置されたマリンスノーなどの捕集容器(海洋研究開発機構提供)

 海洋に流出したプラスチックごみが波などの作用で壊れて直径5ミリ以下になった「マイクロプラスチック」が、千葉県の房総半島沖の水深4900メートルの海域に年間2.8万トン流れ込んでいるとの分析を海洋研究開発機構のチームがまとめた。この海域は東南アジアなどで発生したプラごみが黒潮に乗って運ばれ、集積地になっていると考えられる。

 黒潮は親潮とぶつかり、房総沖付近で進路を東に変える。チームが分析したのはこの進路の南側で、渦が頻繁に発生する「黒潮続流再循環域」。この海域にある水深4900メートルの観測地点に、プランクトンの死骸やふんなどが集まり、雪のように海中を沈降する「マリンスノー」を捕集する容器を設置。2014~16年に集めた試料を分析した。

 全ての試料に微小プラが含まれ、ポリエチレンやポリプロピレンなど17種類の素材を確認。1日の沈降量は1平方メートル当たり平均352個で、年間20ミリグラム、海域全体では同2.8万トンと推計した。

 河川から海に流出する世界全体のプラごみの大部分は東アジアや東南アジア由来とされる。

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