韓国大使、早期開催を要請 佐渡金山労働者の追悼式

新潟県佐渡市の「佐渡島の金山」について意見交換した朴チョルヒ駐日韓国大使（左）と花角英世知事＝18日午後、新潟県庁

　朴チョルヒ駐日韓国大使は18日、新潟県を訪れて花角英世知事と同県佐渡市の渡辺竜五市長に相次いで面会し、7月に世界文化遺産登録された佐渡市の「佐渡島の金山」について意見交換した。日韓政府は金山で犠牲になった朝鮮人を含む全ての労働者の追悼式を今秋行うことで合意しており、朴大使は早期に開いて日本政府幹部が出席することなどを求めた。

　韓国側は、金山で戦時中に朝鮮人の強制労働があったと主張し、世界遺産登録に一時反発した経緯がある。日本側は「金山全体の歴史に関する説明・展示戦略を強化するべく努力する」と表明しており、朴大使は自治体レベルでも積極的な役割を果たすよう求めた。