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五輪汚職、角川被告「私は無実」 長期勾留「理不尽」強調、初公判

共同通信 / 2024年10月8日 18時29分

東京地裁に向かうKADOKAWAの前会長角川歴彦被告=8日午後

 東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件で、大会組織委員会元理事側への贈賄罪に問われた出版大手KADOKAWAの前会長角川歴彦被告(81)は8日、東京地裁の初公判で「私は無実です」と無罪を主張した。理由も聞かされないまま逮捕され、長期勾留を強いられたとも強調。「理不尽で冷酷」と訴えた。

 検察側は冒頭陳述で、被告が東京大会のガイドブックの制作・販売などのビジネスにつなげようと、組織委元理事高橋治之被告(80)=受託収賄罪で公判中=に大会スポンサー選定の力添えを依頼しようと考えたと指摘。スポンサー契約が成立した後、元専務ら2人=いずれも贈賄罪で有罪確定=が高橋被告の電通時代の後輩深見和政被告(75)が経営する「コモンズ2」に業務委託費名目で報酬を支払うのを了承したと説明した。

 弁護側は角川被告には決裁権限がなく「検察の誤った見立てで起訴された」と反論した。

 角川被告は22年9月に逮捕され、23年4月に保釈。今年6月に精神的、肉体的苦痛を受けたとして、国に2億2千万円の損害賠償を求める訴訟を起こした。

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