ガザ人的被害軽視、対米憎悪招く 政策変更直訴も不変で抗議の辞職
共同通信 / 2024年10月18日 11時12分
パレスチナ自治区ガザやレバノンで戦闘が続く中、バイデン米政権のイスラエル軍事支援に反発し、4月に米国務省を辞職したアラブ系の元報道担当ハラ・ラリット氏は「米政権が甚大な人的被害を軽視しており、その姿勢が中東での米国憎悪を招き国益を損ねている」と非難した。何度も政策変更を直訴したが、変わらなかったと辞職の背景を振り返った。(ワシントン共同)
―どう行動したのか。
「報告書で悪化する対米世論をありのまま伝え、今の公式見解では米国の印象をひどく損ねると直言した」
―本省の反応は。
「今年1月に報告書は不要だと言われ、会議から締め出された」
―過去との違いは。
「活発な議論が歓迎されてきたが、今回は違う。沈黙を強いられ、職場でもガザ情勢が話題に出るのを恐れる雰囲気があった。良心に従い辞職した」
―米政府への望みは。
「イスラエルへの武器供与継続は米国内法や国際法に明確に違反する。中東での反米・反イスラエル感情の拡大はテロなどの報復を招きかねず、米国自身の国益にもならない。レバノン情勢も悪化しており、米国は本気で影響力を行使すべきだ。外交の力を信じ、私は今後も声を上げ続ける」
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
2024年の中東・北アフリカの成長率見通しは2.2%、石油減産と紛争により下方修正、世界銀行発表(中東、アフリカ、エジプト、パレスチナ、イスラエル、ヨルダン、レバノン)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年10月18日 16時20分
-
バイデン氏がネタニヤフ氏と電話協議 レバノン情勢で「外交的措置」受け入れ迫る
産経ニュース / 2024年10月10日 8時20分
-
戦術で勝ち戦略で負ける......「作戦大成功」のイスラエルを待つ落とし穴
ニューズウィーク日本版 / 2024年10月8日 16時47分
-
中東情勢緊迫化で混沌とする原油価格の行方は?
財経新聞 / 2024年10月3日 16時3分
-
焦点:中東情勢、米国の限界露呈 色あせる「バイデン外交」
ロイター / 2024年9月27日 15時50分
ランキング
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください