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決済アプリ操作指示の詐欺多発 普及に乗じ被害、東京で138人

共同通信 / 2024年10月29日 19時4分

犯行グループからLINEを通じて送られた、返金に必要な認証コードとされた数字(警視庁提供)

 通販サイトで販売した商品の返金手続きを装い、PayPay(ペイペイ)などの決済アプリを客に操作させて金をだまし取る詐欺が多発している。警視庁によると今年、東京都で10~70代の138人が計約1億5千万円を詐取された。決済アプリの普及に乗じた新たな手口で、同庁は注意を呼びかけている。ペイペイの担当者によると「送金画面に金額を入力して、返金を受け取れることはない」という。

 犯行グループの通販サイトでは、商品を格安で販売するのが特徴。購入して代金を送金すると、業者側から「欠品しており、電子マネーで返金する」とメールが来る。ビデオ通話の着信があり、「手続きのため認証番号を入力してほしい」といった指示通りに決済アプリを操作すると、業者に送金されるという。

 さらに「送金エラーがあった」などとし、インターネットバンキングの操作を指示されるケースもある。

 40代女性は5月、アイドルに会えるチケットを約1万5千円で購入し、返金手続きを通じ約1千万円をだまし取られた。

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