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掃海艇不明者、海保の捜索続く 福岡沖、沈没海域周辺で

共同通信 / 2024年11月11日 20時33分

海上自衛隊の掃海艇「うくしま」が火災を起こし沈没した福岡県宗像市沖の現場海域周辺に展開する海上保安庁の巡視船=11日午前10時29分(共同通信社ヘリから)

 福岡県宗像市の大島の沖合約2.5キロで、海上自衛隊の掃海艇「うくしま」(基準排水量510トン、38人乗り組み)が出火、転覆した事故で、海上保安庁は11日午後、行方不明となっている古賀辰徳3等海曹(33)の捜索を始めた。特殊救難隊などが海中の船内に入り、捜索に当たり、日没のため同午後5時ごろに一時中断した。12日午前中に再開する予定。

 海保や海自によると、全長約54メートルのうくしまは11日午前8時半過ぎに沈没し、船尾を下に斜めになった状態となっている。現場は水深約37メートルの海域。船首をブイで固定するなどして船内の安全を確保した。古賀3曹がいたとみられるエンジンルームを中心に捜索したが、手がかりは見つかっていない。

 海自は海上幕僚監部内に事故調査委員会を設置し、原因究明を進める。国の運輸安全委員会は船舶事故調査官2人を指名、12日以降、現地派遣する予定。

 うくしまは海自下関基地隊(山口県)所属。掃海艇は機雷除去が主な任務で、磁気を察知して爆発する機雷の反応を防ぐため、木造としている。

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