岩国基地、PFAS目標値3倍超 市民団体が調査、発がん性懸念

記者会見する市民団体の久米慶典事務局長＝13日午後、山口県岩国市

　米軍岩国基地（山口県岩国市）の機能強化に反対する市民団体が13日、市内で記者会見し、基地周辺で採取した水から、発がん性が懸念される有機フッ素化合物（PFAS）が国の暫定目標値の約3.5倍検出されたと発表した。

　団体によると、10月31日、基地に隣接する遊水池からサンプルを採水。東京都内にある施設に分析を依頼した。会見で久米慶典事務局長は「あってはならない数字だ」と憤り、市に詳細な調査を求める方針を明らかにした。

　国の暫定目標値は、PFASの代表物質PFOAとPFOSの合計で、1リットル当たり50ナノグラム。今回検出された合計は1リットル当たり175.6ナノグラムだった。