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「フワフワ毛布」独特の形状で温かい眠り 開発者に秘訣聞く【経済トレンド】

共同通信 / 2024年11月22日 7時2分

「『見た目で最初は敬遠したが、使うと効果が実感できた』と評価してくれる人が増えています」と話す藤井の藤井幹晴さん

 藤井(奈良県橿原市)の「フワフワ毛布」は、独特のひだを付けた形状で、外に温かさを逃がさない。軽く、寝心地が良いのも特徴だ。2007年に発売。冷え症に悩む女性らに浸透し、累計100万枚を出荷した。企画開発をした藤井の藤井幹晴(ふじい・みきはる)さんにヒットの秘訣を聞いた。(共同通信=川村剛史記者)

 通販大手や生協で販売し、価格は綿素材のタイプが1万円前後。ウールなどの商品もある。

 毛布の表面は、ひだが横に並ぶ独特の形をしている。伸縮性があるポリウレタンの糸を伸ばして生地に編み込み、縮む力を利用して凹凸がいくつも連なるようにした。

 「凹凸があるから毛布の内側に空気がたまって温度を保ち、熱を外に逃がさない。この技術で特許を取得しています」

 重みを感じず、温かく眠れる毛布が欲しい人はいるはず―。その思いで開発を始めた。試作を重ね、生地が横に伸び縮みする構造に。寝返りを繰り返しても体からずれにくく、全身を包み込む。

 「重さは1キロまでと軽く、体への負担を感じにくい。畳むと通常の毛布よりもコンパクトな大きさになり、洗濯機に入れて丸洗いできます」

 独特の外見のため、当初は販売が低迷。だが通販を通して特徴が広く知られると、中高年の女性を中心に購入者を増やした。家族や友人の分もまとめ買いするファンも。

 「寒さで眠りが浅い人でも、温かく体を包んで快適な睡眠につなげます」。藤井さんは、奈良県出身の66歳。

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