知事の疑惑調査報告、年内困難に 百条委尋問、斎藤氏は会議で欠席

兵庫県知事選後初となる証人尋問を終え、記者会見する県議会の百条委員会＝25日午後、県庁

　斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書問題で、県議会の調査特別委員会（百条委員会）が25日、知事選後初となる証人尋問を県幹部ら3人に実施した。斎藤氏にも出頭要請したが、全国知事会議への出席を理由に欠席。百条委の奥谷謙一委員長は疑惑の調査結果を年内にとりまとめるのは困難と説明し、本年度中の公表を目指す考えを示した。

　奥谷氏は延期の理由について、知事選の影響を考慮して10月の百条委での斎藤氏尋問を見送ったことや、文書を公益通報者保護法の対象外とした問題を調査項目に追加したことなどを挙げた。斎藤氏の次回尋問については今後日程を調整する。